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by psychiatrist / contributor for Cookie Scene music journalism publication since 1997 to2009. web magazine launched in 2010.

Music Alliance Pact August 2013

 世界30カ国以上の音楽サイトで素晴らしいインディー・ミュージックを共有する企画MAP8月度です。こちらでmp3コンピレーションがDLできます。主催国The Pop Copでは専用プレイヤーで連続試聴できます。

 

 

 JAPAN: Make Believe Melodies
Yoshino Yoshikawa – I Feel You, I Love You
芳川よしのは紛れもないポップ・ミュージック・クリエイター。この曲が証明しています。ご機嫌なコーラスの弾けるエレクトロ・チューン。ボーカルにわずかな加工を施し、きらめくバイブレーション!皮肉の欠片もない。

 

SCOTLAND: The Pop Cop
Mast.Romance
MastことLiam Rutherfordは「グラスゴー出身のワン・ピース・ポップ」を名乗る。催眠術のような出だし。「全てを癒す、全てを癒す、ほとんど全てを癒す」はドリーミーなマスロックの手法。このジャンルは技術的で抽象的な音楽になりがちだ。しかし「ロマンス」は特別。浮き浮きするコーラス、Liamは変化について魂を込めて歌う。直球で優しい歌。

   

 ENGLAND: Drowned In Sound
Pale Seas – Evil Is Always One Step Behind
サウサンプトンはイギリスの小さな港街、だが素晴らしい音楽を生んだ。Coldplayではない。Dandy Warholsのサイケの一撃? Glasvegasの60年代への憧憬とVerveのダークロックを併せ持つ、それがPale Seasだ。

 

 ARGENTINA: Zonaindie
Pablo Malaurie – Pasto En La Espalda
2009年にサイケ・ポップ・バンドMataplantas 解散後、彼は2011年にソロでミニマル・フォーク・アルバムを作った。Devendra Banhartのブエノスアイレスでのライブの前座を務めた。この曲は彼の2ndから。彼はツアーやコラボレーションを重ねキャリアを強固にしようとしている。

 

 AUSTRALIA: Who The Bloody Hell Are They?
Esc – Atomic Shadow
メルボルンの4ピース。伝統的なパブ・ロックとポストパンクの融合。新曲は無理やり躍らせてしまう!タイトなリズム・セクションとハーモニーに、Max Sheldrakeの素っ気ないボーカルが映える。

 

 AUSTRIA: Walzerkönig
Maur Due & Lichter – Faces
 軽やかでラウンジ向けなサマー・エレクトロ。クラブ、ホテルのプール、都会のビーチ・バー、どこにでも合う。収録作『This Night Was Meant To Stay』はウィーンの夜を描くコンセプトアルバム。

 

 CANADA: Quick Before It Melts
EONS – Brothers & Sisters
トロント出身のEONSことMatt Cullyのデビュー作『Arctic Radio』。メロディーは北風のようにパリパリ、歌詞は寒冷地用のコートさえ貫く。しかしこの曲には冷たさをしのぐ深い情熱がある。Misha BowerとCullyがボーカルをとる。二人はカナダの至宝Bruce Peninsulaのメンバー。

 

 CHILE: Super 45
Melié – Partir
Meliéのバンド名の由来はフランスの映画制作者ジョルジュ・メリエスから。穏やかで荘厳なポストロック、ボーカルのハーモニーと夢のようなメロディーは絶品だ。複雑だが焦点を定めている。Grizzly BearやLocal Nativesに通じる。チリで最も興味深いニュー・カマーだ。

 

 COLOMBIA: El Parlante Amarillo
Schutmaat Trio – You Died In My Future
バンド名に関わらず彼らは4人組だ。Alvin Schutmaatがリーダー。精巧なポスト・ロック・サウンドで地元シーンを活性化させようとしている。今年投げ銭制でリリースされる『6:15』からの曲。

 

 DENMARK: All Scandinavian
PRE-Be-UN – X-ray Pop
PRE-Be-UNことNicolai Kleinerman Kochはデビュー・ソロ・アルバム『Clean Spasms』を今月発表する(彼はOh No Ono,やChoir Of Young Believers、そしてBoom Clap Bachelorsで演奏している)。既に話題の1stシングル「Mysteriously In Love 」はビット・ポップ・ビートルズ」とでも名づけたい。60年代と80年代の見事な融合だ。そして「X-ray Pop」はMAP限定だ。

 

 DOMINICAN REPUBLIC: La Casetera
Chino Sing – Me Voy
打ち砕かれた希望、熱帯の幻想、新鮮なレゲエ・ビート、それらが組み合わさっている。地元ミュージシャンや友達と音楽を作り上げてきたが、彼は初のソロ・アルバムに乗り出している。レゲエのブレンドや様々なカリビアン・ルーツ・サウンドを特色とする。

 

 ECUADOR: Plan Arteria
Jodamassa – Canto Popular
クエンカ出身7年間活動するエクスペリメンタル・ロック・トリオ。ラテン・アメリカのアイディンティティを強く宿す。2ndからのシングル。

 

 ESTONIA: Rada7.ee
Blood Pavilion – Purrveyor
Blood PavilionはJarmo Nuutreのエレクトロ・ユニット。ドゥーム・メタル・デュオTalbotの片割れ(Talbotは世界ツアーをしてロスキルド・フェスティバルでも演奏した凄いユニットだ)。この曲は8月発売の新譜から。曲名から推測されるように、Jarmoは猫を飼っている。こんなサンプリングをするのに便利だ。

 

 FINLAND: Glue
Anna & MikiUniversal Mind

東洋の影響を感じるアコースティック・ソング。ネパール旅行がデビュー作のインスピレーションだったとか。

 

GREECE: Mouxlaloulouda
Cut OffPrisons Burned
アセンズのファスト・コア・バンド。デビュー作は高速の怒りの爆発。鋭いギター・リフ、病的で熱いドラミング、反逆的な叫び。

 

INDIA: NH7
Far Travel MusicNot About You
ムンバイ拠点の4人組。Arjun Kanungoを中心とするオルタナティブ・エクスペリメンタル・ロック。彼らの初音源はプログレッシブ・ロックからダブステップへと切れ目なく続く。全く新しい境地だ。ロックとエレクトロの融合は慎重を期すべきだ。しかし彼らは正しいスタイルを編み出した。

 

INDONESIA: Deathrockstar
Sajama CutThese Are Wounded Things
タイム誌で絶賛されMGMTジャカルタ公演の前座に抜擢された。この曲は2nd『The Osaka Journals』のレコード再発のDLボーナス・トラック。ローファイでシンプルで繊細で美しいメロディ。

 

IRELAND: Harmless Noise
Idiot SongsJung Trickster
Pearse McGloughlinとJustin Groundsのデュオ。ドストエフスキーを始めとするロシア文学の現代的解釈。モラルと社会規範との間のジレンマについて。製作中に二人はアイルランド、カナダ別々に住んでいた。エレクトロ・ビートは平穏と緊張を表現し、ピアノやバイオリンはタイムレスな感覚。小説の舞台となった時代の室内楽を聴いているかのようだ。これを気に入ったらVillages Of Etherのビデオもぜひ。

 

ITALY: Polaroid
M+AWhen
M+Aは若いデュオ。「遊び心溢れる洗練されたダンス・ポップ」を名乗る。これ以上良い表現を思いつかない。ライブで汗をかかないわけではない。彼らの音は「Phoenixの魅力とHot Chipのビートの出会い」だ。彼らの2nd『These Days』からのリード曲はまさに旬。夏の気分を表す完璧なサウンドトラック。

 

MEXICO: Red Bull Panamérika
Tino El PingüinoLo Juro, Mi Ex Novia Era Un X-Men
メキシコ・シティ出身のTinoはヒップホップ・シーン最有望株だ。2013年のデビュー作は彼の文才を証明した。大げさじゃないぜ。機知に富んだライム、広大なパレット持つフロー、世界情勢への冷酷な皮肉といったら!この曲「俺の元カノはX-メン」はストレートなファンク・ビート。苦もなくこなし、彼のスタイルも自然と表現される。

 

NETHERLANDS: Subbacultcha!
Earth Mk. IITogether
Earth Mk. II を率いるvan der Poelは 幼馴染みで地元のネオサイケ・ヒーローJacco Gardnerとバンドを組んでいた。自身のプロジェクトのデビュー作『Music For Mammals』を舵取りするためにGardnerをプロデューサーに迎えた。当然Earth Mk. IIはゾンビーズ、シド・バレットの影響が基盤だ。さらにこの曲はニルヴァーナやホワイト・フェンスのような60年代以外の影響もある。メロディアスなネオ・サイケデリアへ向かっている。

 

  PERU: SoTB
Space BeeYeah Yeah

2001年結成、折衷的な音楽だ。アラビア音階とヴァイオリンを用いたクラシック・サイケデリア。バンドキャンプで買える『It’s Alive! Vol. 1』から。

 

POLAND: Łukasz Kuśmierz Weblog
Łagodna PiankaLody Huśtawkowe
初恋、シーソーに揺られアイス・クリームをなめた少年時代の記憶。ジェシュフ出身のポップ・ロック・バンド。2年間ガレージで練習した末に観衆の前に姿を現した。

 

PORTUGAL: Posso Ouvir Um Disco?
Peixe : AviãoAvesso

2010年8月度MAPにも掲載された彼らは新譜を録音しツアーした。逆さまを意味するこの曲はバンドのターニング・ポイント。激しく複雑なサウンドは、ポルトガルで最も成功し多くのフォロワーを生んだ。

PUERTO RICO: Puerto Rico Indie
Las AbejasGuys & Gals
デビューEPを出して2年、地元インディー・シーンで最も精力的に活動している。数多くのプロジェクトへの参加(一つはMAPにフィーチャーされた)は彼らの2作目『the impressive Lazy Views』に影を落としている。この曲は驚きだ。バンド史上最も奇妙で実験的な作品。他の曲も熱狂的なエネルギーに満ちているはずだ。

 

ROMANIA: Babylon Noise
Steaua de MareDoamne Ce Greșeală Am
ブカレスト拠点のインスト・グループ。5月にデビュー作を発表。音楽性はプログレ、ダブ、サイケ、同時代のジプシーミュージック(manele)のハイブリッドだ。

 

SOUTH KOREA: Korean Indie
Theatre8Yanghwa Bridge
明るいチャーミングなインディー・ロックでとても楽しい。ビデオでも実際のライブでも。2ndアルバムのタイトル・チューン「Yanghwa Bridge 」はソウルの漢江に架かる橋にちなんでいる。キャッチーでみんなで歌える。聴いた後、長く心に残る。

 

SPAIN: Musikorner
La PresaTodo El Amor
マドリッドの3人の友達で結成しスペインに移住。ダイレクトでシンプルなダンス・ミュージック。OBKやYurena、Putilatex、そしてDioni (of Camela)に影響されている。

 

UNITED STATES: We Listen For You
Shark?AOK
ブルックリンの鋭く激しいピュアなロック・バンド。キャッチーなフックやグルーブがずんずん迫ってくる。中盤のガッツのあるブレイク・ダウンは更なる芸術性を感じさせる。もっとよく聴きたくなる。

 

VENEZUELA: Música y Más
Lavu DubanZapatero Siciliano
2008年タチラ州サン・クリストバルで結成、2013年デビュー作完成。国内ツアーを行う。

 


by Toyokazu Mori(森豊和) twitter @Toyokazu_Mori

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